建物の上階から下階への音は鉄筋コンクリート造の床の場合その床の鉄筋コンクリー
ト(スラブ)の厚さで決まります。
一般的な分譲マンションの床スラブ厚さは近年は15cm〜23cmの間が殆どです。
また床フローリングメーカーは床スラブ厚さ15cm以上に二重床構造のフローリング材を施工して遮音性能を高くした商品を販売しています。
床の衝撃音は子供が飛び跳ねるような重量衝撃音とスプーンを落としたような軽量衝
撃音がありどちらも現在の床スラブ厚さ15cm〜23cmの間では完全には遮音出来ません。
また床のスラブの厚さ以外で遮音性能をあげるには床仕上げをフェルト下地のカー
ペット類とすると効果があります。
既存の床仕上げをカーペット類からフローリングに替えた場合には床の遮音性能が下
がり騒音問題となる場合があります。
音の問題は一つは上階の居住者の生活モラルの問題であり、もう一つは建物自体の構造の問題と言えるでしょう。
モラルの問題であれば管理組合として上下階の居住者を仲介し上下階の居住者で話し合ってもらい、建物自体の構造の問題であればマンショ
ンの売主、設計者、施工者に対応を要求しましょう。
但し音に対する感覚は個人差が大きいため大変難しい問題です。
|