ピッキングによる防犯講習会が行われました。

 

関心の高さに驚く  ピッキングによる防犯講習会に100名参加!!

8月10日(金)にさいたま市文化センターにて、浦和市警察署のご指導ご協力をいただき、ピッキングによる防犯講習会が行われました。

犯罪発生概況説明

浦和警察署 刑事第一課 西村課長

ピッキングによるマンションの被害発生状況は、浦和署管内で1月〜7月で261件と埼玉県内一位(二位は蕨署135件)内逮捕者19名、中国人系で3人組が多く抵抗が激しい。東京都内の被害件数は、平成101106件だったのが、11年からは激増し、平成12年には11089件に達した。日本人の空き巣は12階を狙い、主に現金を目的とするが外国人のピッキングは3階より上で、電気製品を始め根こそぎ持ち去る。時間帯は正午から夕方まで、曜日は月曜日〜水曜日が多く、土日はほとんどない。居住者と鉢合わせた場合、居直り強盗になることもある。(曲本と北浦和で発生)最近、オートロックのマンションの被害が増えている。玄関ドアの開閉はお年寄り等に配慮して充分に時間をとっているので、一緒に入り込むことができ、オートロックがあるからと安心して、自宅の玄関の鍵に対する警戒感が不足している。

会場となったさいたま市文化センター

防犯講話  防犯アドバイザー

稲田淳夫氏(元本庁捜査三課刑事)

防犯対策には先ず泥棒の実態を知ることである。住居等へ侵入する。「侵入犯」は、前科者50%と未成年者25%が大半を占めている。刑務所に入り教育を受けて出所しても罪を反省しているものは僅かで、所内で仲間と犯罪の手口等を話し合い、研究をしているものが多い。従って犯罪者の絶対数は減らない。特に最近中国人系の組織化されている犯罪が増えている。彼らは密入国で日本に送り込まれ、窃盗や強盗で稼いで帰国する。職業窃盗団である。犯罪を犯しているという意識は全然ない。日本の警察が諸外国に比べ人権を重んじるという姿勢があるので、外国人犯罪に対する対応の仕方が判らない。埼玉県の侵入犯に対する検挙率は、平成10年度73% 平成11年度58% 平成12年度37%と段々悪くなっている。マンションに対するピッキングによる被害は、昨年度から東京都内より体制の整っていない浦和・川口方面が激増している。泥棒にとって行政区画は関係ない、弱いところを狙うのは当たり前である。

見本を並べて説明をする稲田防犯アドバイザー

泥棒の実態を知ることにより対策がとれてくる。◆  

  泥棒は入りやすところに入るのだから。入りにくくすることである。地域全体で防犯運動をしてもなかなか足並みは揃わない。各自で自分の家だけ入りにくくすればよい。泥棒は 家を指定して入るのではない。一見して防犯対策をしているなと思ったら、次を探す。ピッキング犯は鍵口を見て、無理だと思ったら手をつけない。従って最も初歩的なのは鍵を強化することである。

ピッキングはアメリカ・ヨーロッパで発生したもので、欧米では鍵の強化で成功している。日本のマンションは、価格を 安くするため一番簡単な鍵をつけて販売している。全体80% はMIWAと刻まれている簡単なものが使われている。鍵の交換は大手の鍵屋でなく、近くの鍵屋のほうが安価で、手間賃を安くするためマンションでまとめて発注することをすすめる。

     ピッキング犯は必ずインターホンで留守かどうかを確かめる。特に女性の場合、インターホンが鳴っても居留守を装って出ない人がいる。これは危険である。留守だと思って入ってきて鉢合わせし、強盗に変身する場合がある。用件を聞いた上でドアチェーン越しに対応するように心掛けるべきである。

その他の防犯対策の留意点◆

    外出時には近所に声をかける。

     旅行等、長く留守をする時は、新聞の配達をストップする。

     夜、家の周りを明るくする。

     マンション内での住民の連帯感を強くする。

     不審者を見つけたら直ちに110番する。

 

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